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投稿者 高野弘幸
作成日 2017-12-03 (日) 11:37
ㆍ照会: 509  
詩句歌集「光への離陸」(2)

さよならアウグスティン

 

梅雨の晴れ間に

バイクが駆けてゆく

小さなラティスに囲まれた花の名前は知らない

大きな森の上を鳥が飛んでゆく

見栄えのしない一日が始まる

さよならアウグスティン

さよならアウグスティン

もうだめさ

 

陸上の選手が駆けてゆく

筋肉に力がみなぎっている

買物にでかける女性たちのさざめき

孫に電車を見せている老人の笑顔

さよならアウグスティン

さよならアウグスティン

もうだめさ

 

みどりなす川の

 

みどりなす川べりに

赤と白の百日紅が風に揺れている

群れをなす赤とんぼ

積善橋をわたる

かたまっている鴨の群れ

この上空を四台のミサイルが飛ぶだろうか

この平和はいつまでつづくだろうか

みどりなす川べりに

赤と白の百日紅が風に揺れている

 

欲望という名の列車

 

欲望という名の列車がやって来る

先頭車両の恥じらい

中ほどは熱く、食堂車もある

最後尾は別れの予感

 

突然列車が止まる

飛び込みだった

「絶望」という名に変わる

やがて列車が動き出す

「欲望」に戻る

秋がもうすぐやって来る

 

モスバーガーにて

 

この世に地獄がいくらでもあると知ったからには

この世に天国があってもいいではないか

 

絶食の定期検診の女性たちは親切だった

それだけで嬉しい

ひとり昼げをしたためる

カポックの向こう

明るい空の下 車がよぎる

弦楽四重奏曲

アイスコーヒー

一服の煙草

小説を読みとばす

ここは涼しい

モスバーガーにて

 

夏にとりのこされて

 

夏の花が咲くように

多くの恋が芽生えただろう

夏の花が散るように

多くの恋が消えてゆく

美しい日々は過ぎて

思い出ばかりが心をよぎる

夏にとりのこされて

 

私の隣はいつも空席

 

高校生のときから籤引きの席はいつも左奥

電車でも客席でも

隣に座った人はどこかへすぐ替わってゆく

私の隣は よほど居心地が悪いらしく

社会から少しはみだしているように

私の隣はいつも空席

 

神さまにひとこと

神さま

私の人生は

宿題の出し過ぎと違いますか

ちょっと多すぎませんか

もちろん 人権の無い時代

戦争の時代

ほどではありませんが

誰もが荷物を背負い

見わたせば 何処も同じ秋の夕暮れ

でもちょっと 神さまにひとこと言いたくなる夜でした


行き過ぎた‟時“

 

通り過ぎる‟時“の後ろ髪をつかまえて

語る言葉がみつからなかった

‟時“はそのまま行ってしまった

二十年、三十年とたって

やっと語る言葉が見つかった

そんな思い出が何と多いことだろう

月は永遠にひとりほっちだ

 

Desperateは何の色

 

Desperateは何の色

破壊された町の黒い色

Loneliness は何の色

ひとり飛ぶ雲の白い色

Sadness は何の色?

沈む夕陽の空の色

Patience は何の色?

吐き出す煙の紫の色

 

さよなら人生

 

せんせいさようなら

みなさんさようなら

園児のごあいさつ

そんなふうに

お世話になりました

みなさんさようなら

 

生駒山に登る

 

四十五年ぶりに奈良の町を訪れた

私は十八だった

三条通はすっかり変わっていた

スターバックコーヒー、Y!mobile、セブンイレブン

変わらないのは女子高生の素朴な表情だった

登る道もすっかり変わっていた

土の道は舗装され 所々の地蔵だけが変わらなかった

小雨が降る

やがて山道は石道となり

滑りそうになりながら登って行く

誰一人通らない小道で出会った和尚が驚いた

興法寺で昼食し

さらに浅い緑のなかを登る

頂上が見えた

人少ない頂上で子どもたちが観覧車を待っていた

珈琲を飲みながらけぶる麓を見る

若かったあの頃はお金もなく地位もなく 時間だけがあった

今 人生の持ち時間はもうあまりない

町に降りれば高校生が下校する姿が見えた

帰りの電車は夢の中

 

残照

 

どうしようもない自分があって

どうしようもない言葉があった

変えようのない過去があって

どうしようもない原家族があった

 

水を入れたガラスの容器を持って

狭い壁の間をくぐりぬけるような一日があった

紫の雲に映える残照

 

激しい雨が降る

雨が降る

雨が降る

激しい雨が降る

傘が壊れる

町には誰もいない

雨が降る

雨が降る

激しい雨が降る

 

雨が降る

雨が降る

激しい雨が降る

町が壊れるほどに

雨が降る

激しい雨が降る

濁流が流れる

雨は降り続く

やがて陽が暮れる

激しい雨が降る

パステルカラーの春が

 

小高い丘の上に住んでいた

長い土の小道を降りていけば

温かな春の陽射し

花々は咲き乱れ

小鳥が歌いやまない

そよ風があたりに満ち

天使が空に舞う

夢に出てくるその風景

若かったあのころ

ああ 恋人よ

パステルカラーの春だったね

 

 

ことの葉さやげ

かつて 言葉には大きな力があった

無駄に使われた言葉の亡き(がら)が黒い河を流れて行く

何という言葉の濫觴(らんしょう)

ことの葉さやげ

 

実を結ばない言葉が画面から消費される

都会(まち)では買われた言葉の群れが

あらゆる形と色で宙に浮かんでいる

ことの葉さやげ

 

一が刺した 二が刺した

 

一が刺した 二が刺した 三が刺した 四が刺した
ほら、蜂が刺した!
そうやって 遊んでくれた母の思い出が
ふとよみがえる秋の日
一が刺した 二が刺した.

 

深海のなかの二匹の魚

 

ここでは海は ほの暗く 静かであった

最近 地上じゃあ不穏な気配だね

何だか キナ臭いね

悲しいね

そうだね

深海のなかの二匹の魚

 

このごろ 海が妙にあたたかいね

何だか 暮らしにくいね

辛いね

そうだね

深海のなかの二匹の魚

 

あっちの海じゃ 汚染されて餌が無くなったらしいね

人間は何をしているんだろうね

淋しいね

そうだね

深海のなかの二匹の魚

 

貧しき信徒

今月のこづかいが底を突いた

どうやって暮らそうか

でも、食べ物がある

飲み物もある
子どもの貧困率は16.3
過去最悪の水準だ

「国境なき医師団」「東日本大震災」に献金できない

「ワールドビジョンジャパン」に千円だけ献金

貧しき信徒の夢は宝くじ

当たれば十分献金できる

 


「夾竹桃の花が咲くころ」

夾竹桃の     花が       咲くころに  あなたと    出会い

ミレドドレソソ  レミ#ファ  #ファミレララ  レミ#ファ#ファミレソ

夾竹桃の     花が       散るころに  あなたは    去った

ミレドドレソソ  レミ#ファ  #ファミレソソ  レミ#ファ#ファミレド

 

四十余年の         月日が     流れ

ド#ファラ#ファラドド   ソラ#ラ#ラ    ラソ

今ごろどんな        暮らし   している     だろう

ド#ファラ#ファラドド   ソラ#ラ  ラソファミ   レドド

 

夾竹桃の      花が    今日も       咲いている

ミレドドレソソ  レミ#ファ  #ファミレ  レミミレド

*(ドは高い方のド)

 

鳥取のふとん

原詞:ラフカディオ・ハーン+三好達治「雪」+α

作曲:高野弘幸

Am      Dm   Em       Dm

ミミミミミミミーレ    ミミミミミミミミ―レ

(あに)さん寒かろ       お前こそ寒かろ

C          F               G

ミミミミミミミミ   ファファファファファファファ ファレレソソソ

太郎を眠らせ、    太郎の屋根に          雪ふりつむ

C          F               G

ミミミミミミミミ   ファファファファファファファ ファレレソソソ

次郎を眠らせ、    次郎の屋根に          雪ふりつむ

C       G

ミミミミミミレレソソ

やがて朝がやって来る

C       G

ミミミミミミレレソソ

まばゆい光のなかを

C    G      F       C

レレレレレソソソ    ファファファファミミ

二人の天使が      飛び立って行った

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A5%E5%8F%96%E3%81%AE%E3%81%B5%E3%81%A8%E3%82%93%E3%81%AE%E8%A9%B1

 

行く先真っ暗と決まっちゃいない

 

          作詞:高野弘幸 原曲:文田博資「いくつもの星が流れ」

 C      F    C      F  G7

1.釜ヶ崎の  人の波 切符を探して 風まかせ

 

(*)繰り返し

C   C   F

明日は 明日の 風が吹くけど 

C       G7     C

行く先 真っ暗と決まっちゃいない

 

  C        F    C        F  G7

2.俺たち ど

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